他に受けているところはあるかと聞かれたら

複数社にアタックするのが就職への近道

できるだけ早い段階で就職をしたいなら、複数社への応募を同時進行する方法がおすすめです。
しかし転職などであれば、優先順位を決め、第一希望から順番に応募をし、落ちたら第二希望の企業へアタックする方法もあります。
子育て中のママが再就職による職場復帰を目指しているときには、こちらもおすすめできる方法です。

2~3ヶ月内で再就職するといったスケジュール目標で就職活動を始めた場合、複数の企業をピックアップし、比較検討しながら応募先を熟考することはとても大切です。
その場合、応募先との面接の中で「ほかに受けている企業があるか?」と質問された際にスマートに答えられるよう、あらかじめ準備をしましょう。

面接時に質問される理由とは

もちろん、応募者が再就職活動のために複数社にアプローチしていることは織り込み済みです。
それを踏まえて質問する理由はきちんとあり、ほかの応募先を知ることで「再就職に対するスタンス」を推察し、再就職で何を重視しているのかがわかるのです。
また、入社意欲も推し量ることができるでしょう。

ほかの企業の選考状況を確認するため、という意味合いもあります。
他社の結果待ちの有無によって、内定を出すかどうかも変わってきます。
企業側は内定通知後に「辞退」を告げられるリスクがあり、見込みがない相手に内定を出すことは企業としても「時間の無駄」につながるからです。
面接の話の流れから「他社に応募をしていない、当社が第一希望」ということがわかり、企業が設定するペルソナに合致する人材であれば、内定への確率がたかまります。

質問されたらどのように回答すべき?

面接担当者から質問を受けた場合は、正直に答えましょう。
ただし、すべてを正しく答える必要はなく、「御社のほか、もう1社へ書類を送付しております。そちらからは応募書類に対する返答待ちです」といった内容でよいでしょう。
もしくは「○○業界での営業職を希望している。現在1社への応募を検討しているところだ」といった内容もよいでしょう。
いずれの場合も、「優先順位は面接をしている御社の後」とアピールできるので好感触です。

ほかに応募をしていても、特段問題視はされません。
本当に伝えてほしいのは「この企業で働きたい」という意思です。
「御社の○○という商品に魅力を感じており、ぜひこの商品販売にかかわる○○の業務で御社に貢献できる人材になりたいと考えます」というように「御社で働きたい意思」を伝えましょう。
ストレートに第一希望は御社だと伝えるのも一案です。

しかし、嘘をつくことや駆け引きの道具に使うのは考え物です。
嘘をついて採用されても、仕事ぶりなどで破綻する可能性があります。