貯蓄と投資の違い
1ヶ月の収入から必要な経費を差し引いて、残った分は貯蓄に回しているという家庭は多いと思います。
将来のことを考えればもちろん貯蓄は必要ですし、貯蓄は多ければ多いほどあとの生活が楽になります。
とはいえ、銀行などにお金を預けて貯めても利子はわずかなものですし、効率的にお金を増やしていくためには貯蓄だけでは不十分です。
将来のためにお金を増やしていきたいと考えるのであれば、貯蓄の他に投資も行うのがおすすめです。
貯蓄と投資を同じものだと考えている人も多いようですが、実際には全く別のコンセプトですので、業者の違いをきちんと踏まえながら、効率よく将来に向けてお金を増やしていきたいものです。
貯蓄ではお金を大きく増やすことはできませんが、その代わり、元本が崩れることはないので、安全に資産を形成していきたい人にはおすすめです。
これに対して、投資というのは株式や投資信託、不動産、債権などを購入して投資商品を購入し、価格が上昇するのを待つことです。
購入した投資商品が必ず値上がりするという確約があるわけではありませんので、値が下がれば投資したお金を失うこともあり得るのが投資の特徴です。
投資はリスクも多く、元本は保障されていませんので、慎重に投資商品を選ぶことが大切になってきます。
目的と家計状況で使い分ける
貯蓄と投資は目的と家計状況によって使い分けるようにすることが何よりも重要です。
例えば、10年後に子供の大学進学のために500万円が必要だとすると、毎月4万1,666円の貯金をしていれば、10年後に達成できることが分かります。
ところが、投資に同じ金額を費やしたとしても、10年後に確実に500万円が手元に残っているかどうかは保証はできません。
ですから、教育費のように決まった時期に決まった金額が必要な場合には、投資ではなくて貯蓄、あるいは保険商品を選択する必要があります。
これに対して老後に必要な資金というのは、金額が明確に定まっているわけではありません。
ですから、利幅の少ない貯蓄ではなく、投資によって老後の資金を準備することも可能なわけです。
投資はある意味でハイリスク・ハイリターンですので、うまくいけばお金を大きく増やすことができます。
毎月の生活費を差し引いて3万円が手元に残るという場合には、2万円を貯蓄に回し、1万円を投資に充てるといった方法も考えられます。
プロの意見も聞きたいというのであれば、ファイナンシャル・プランナーに一度相談してみるのがいいでしょう。
ファイナンシャル・プランナーは、生活スタイルや家族構成、収入、月々の支出、将来の希望などをトータルで考慮した上で、最適でしかも無理のないプランを構築してくれる専門家です。