マイナンバーカードに健康保険証を紐づけるメリット
マイナンバーカードを所有する人の割合は、着実に増えてきています。
2023年2月の時点では、マイナンバーカードの対象となる日本に住民票を持つ人たちの約70%が、マイナンバーカードを申請しています。
平成28年1月1日にマイナンバー制度が導入されて以来、本人確認のための身分証明書としてマイナンバーカードを提示するシーンは確実に増えています。
確定申告なども、マイナンバーカードを活用することによって時間を短縮し、スムーズに行うことができます。
さらに、住民票や印鑑証明書が必要な場合にも、近くのコンビニでマイナンバーカードを使ってプリントアウトができるなど、生活が格段に便利になったことは確かです。
それだけではなく、利用登録をすることによって、マイナンバーカードを健康保険証として利用することも可能になりました。
マイナンバーカードと健康保険証を紐付けするのは、スマホのアプリから簡単に行うことができます。
健康保険証の利用登録をすることによって、7,500円のマイナポイントがもらえるなど特典も多いです。
健康保険証をマイナンバーカードに紐付けておけば、就職や転職、あるいは引っ越しの際にも、新しい健康保険証を発行してもらうまで時間がかかるといった面倒がありません。
また、マイナンバーカードによって健康診断や処方された薬剤の管理ができるため、マイナポータルを見るだけで過去に処方された薬や健康診断の日時などを確認することができて大変便利です。
逆に言えば、初めて受診するクリニックなどでもマイナンバーカードを提示するだけでデータを医師側に把握してもらえますので、診察や投薬などもよりスムーズになります。
初診料が安くなるのもマイナンバーカードの大きなメリットで、健康保険証の自己負担額が12円なのに対して、マイナンバーカードでは6円となっています。
高額医療費に関しても、申請手続きをしたり立替をしたりする面倒がないのが大きなメリットと言えるでしょう。
健康保険証と紐付けすることのデメリット
マイナンバーカードと健康保険証を紐付けすることによって、病院に個人情報が漏れてしまうのではないかと心配している人も多いようです。
この点に関しては、マイナンバーカードにはプライバシー性の高い重要な情報は保管されていませんので、悪用はできないようになっています。
そんなマイナ保険証ですが、2023年5月時点では全ての医療機関で利用できるわけではなく、薬局も合わせて全体の70%程度しかないのもデメリットのひとつです。
マイナ保険証を利用することのできる医療機関と薬局に関しては、厚生労働省のホームページで確認ができます。