子どもの爪切りについて

爪切りの必要性

子供の身づくろいの中で、忘れがちになるのが爪切りではないでしょうか。
月齢が小さな子供ほど、数日でしっかりと伸びてしまいます。
伸びた爪で顔を傷つけてしまうほか、爪が折れてケガにつながることがあるので注意しなければいけません。

また、子供は砂場遊びや粘土遊びなどが大好きで、手洗いを励行しても爪の間に汚れがたまりやすくなります。
爪の間の汚れは雑菌繁殖のリスクもそうですが、感染症の原因につながります。
子供は、汚れた指先を口の中に入れることもあります。
爪を切ることで「爪の中に汚れがたまらない」という状況を講じる必要があるのです。

また、自分の顔を傷つけるだけならよいのですが、お友達と遊んでいたときに何かの拍子で傷つけてしまうケースもあります。
爪先に汚れがたまった状態で傷つけてしまった場合、化膿などのリスクも伴います。
小さな子供の爪は薄く鋭利なので、ちょっと触れただけでも深く傷つけてしまうことが予想されます。
こういった理由からも、爪は常に短く清潔な状態を心掛けるべきなのです。

気になる!爪切りの頻度

爪切りの頻度といっても、爪が伸びる長さは人それぞれです。
しかし、大人の爪が伸びる早さよりも格段にスピードが速いので、こまめにチェックをしましょう。
「週に一度」といった定期的な爪切り頻度でもいいですし、「〇曜日は爪切りの日」と子供と決めるとルーティン化しやすくなります。

ただし、乳幼児期の場合、週に一度では遅いかもしれません。
2~3日に一度の頻度でチェックし、爪先の白い部分が増えてきたら都度切ってあげましょう。
手の平側を見たときに爪が指先からはみ出していたら爪切りのタイミングであると捉えてください。
手指の爪だけではなく、足の爪に関しても定期的にチェックしてあげましょう。

安全に爪切りをするための正しい方法

爪切りをする場合は、子供の爪の幅に合わせた「爪切りはさみ」もしくは「乳幼児用爪切り」を使います。
深爪を防ぐほか、大人用爪切りを使うと起こりやすい爪の割れなども防げます。

子供の爪を切る場合は、向かい合った形で切るより、自分の膝の上に子供を座らせる方法が便利です。
抱っこの姿勢は子供に安心感を与えるとともに、暴れださないよう保定の意味合いもあります。
また、自分が爪を切るときと同じ指先の向きになるので深爪などのリスクも避けられます。

爪は丸く切りそろえるのではなく、ひっかき防止などの意味からもまっすぐ切るとよいでしょう。
両端は軽く切り落とし、角をなくすと安全です。
爪やすりを使ったほうがいいか疑問に思う人もいますが、乳幼児期は削りすぎや爪を薄くする可能性があるため、爪やすりは使わなくてもよいでしょう。
小学生に入るころ、爪に硬さが出てきたら爪やすりで仕上げをするのもいいですよ。