職務経歴書・・担当者が興味を持てるかどうかがポイント
最近は就職、転職いずれについても履歴書と職務経歴書の提出を求められます。
履歴書は氏名や住所、年齢など、自分の基本情報を伝える書類となりますが、職務経歴書はこれまで自分がかかわった仕事の内容や成果などを伝えるものです。
雇用先としては基本情報も大切ですが、雇用する際にその人がどのくらいのスキルを持っているのか、どんな仕事の経験があり成果を出したのか、それを知りたいため職務経歴書を求めます。
履歴書の場合はフォーマットがほぼ決まっていて、そこに必要事項を書いていくという形になりますが、職務経歴書はフォーマットが全く決まっていないことも多く、何をどう書いていいやら?迷う方も多いでしょう。
ポイントは採用担当の方が自分に興味を抱いてくれるかどうか、この人は・・と気にとめてもらえる存在になれるかどうかという点です。
まずは基本から!職務経歴書のルールを理解しよう
基本的に指定がない限り職務経歴書はパソコンで作成、枚数としてはA4サイズで2枚程度、横書きで書きます。
枚数の指定などがある場合には必ずそれに従って書くようにして下さい。
右上に提出日をいれ、氏名、必要であれば連絡先も記載します。
職務経歴についてはキャリア式か編年体式でまとめるのが基本です。
編年体式というのは、古い年代から時系列で職務経験を記載するもので、逆に直近の職務経歴から過去の職務経歴にさかのぼって記載する方法を逆編年体式といいます。
キャリア式の場合は、仕事の内容や分野に分けて経歴を記載する方法です。
大切なのは「冒頭」しっかり採用担当者の気持ちを引くこと
採用担当者の意見を聞いてみると、多くの方が冒頭に職歴の要約、スキル要約などが書かれていると目を引くといいます。
しっかりと自己分析ができている職務経歴書ということが冒頭でわかってしまうわけです。
自分がこの職務経歴書で一番伝えたいことは何か、アピールしたいポイントはどこにあるのか、それが冒頭でわかることで採用担当の目に留まりやすくなります。
要約は学生から社会に出て今までしてきた仕事の経歴を、多くても5行程度にまとめることが必要です。
要約にはどのような会社でどんな業務をどのくらい経験したのか、またそれによってどういう成果が得られたのか、これをわかりやすく短くまとめます。
冒頭の要約は完結に、業務内容は具体的に
経験してきた業務内容については冒頭の要約とは逆にわかりやすく具体的に描く必要があります。
事務、労務関連業務というだけでは、どんな業務をどのように経験したのかわかりません。
採用担当者がその業務内容の文章を読んで、こういう仕事をしてきたのだなと具体的に理解できることが必要なのです。
例えば事務なら電話・来客対応、備品管理補充、データ入力など、実際に行った仕事が相手に伝わるように書きます。
営業事務なら、営業書類の作成、顧客整理、顧客データ入力、顧客のメール対応といった感じです。
プロジェクトを組んで業務してきたなら、具体的なプロジェクトの構成やその中で自分がどのような立場だったのか、実際にどのような成果が出たのかを書きます。
企業に合わせて作る・レイアウトも工夫して
就職活動をしている人の中には職務経歴祖を一つ作り、それを使いまわす人がいます。
同じような業務形態の企業でも、指針や業務目的が異なることもあるので、企業にあった職務経歴書を作ることが望まれます。
職務経歴書を作るのは面倒なので避けてしまう人もいますが、この努力が採用担当者の目に留まる職務経歴書を作るのです。
また見やすく、わかりやすくするためにはレイアウトの工夫も必要でしょう。
必要な部分で余白を作る、文字の大きさなども統一し罫線や太字などを利用して文章にメリハリをつけます。
もちろん最後に誤字脱字などがないか、しっかりチェックすることも忘れないようにしましょう。